夏は本が読みたくなる。

わたしは集英社文庫の「ナツイチ」が好き。村山由佳さんと出会ったのは高1の夏、たまたま本屋にあったナツイチのリーフレットを見たのがきっかけでして、それ以来ちょこちょことチェックしているのです。なぜか角川とか新潮には目が向かないんだよな……
で、今年一発目に買ったのがこれ。

柩の中の猫 (集英社文庫)

柩の中の猫 (集英社文庫)

同じくナツイチで小池真理子の「無伴奏」にぞっこんハマった前例あり。小池真理子の作品は独特の色調があって好きなんだよなあ。ただ単に暗いというわけじゃなくて、美しさと暗さと儚さが混在してるっていうか。ぱっと見現実そのものなのに主人公の心中に広がる世界は超非現実で、そのギャップもいい。この話もお得意パターンなんだけど、キャラの色が独特なために引き込まれる。読み終わった後は、怖いような切ないような……。夏にはぴったりかも。