子供に言ってはいけない言葉。

昨日、「インターエデュ」とか「楽天広場」とかで、受験生のお母さんの書き込みとか日記とかを眺めてたんですが(論文書けよ論文)、なんつ〜か……ホント皆さん熱心ですね(汗)。講師の立場で、金もらってて、愛着あるといえどもあくまで第三者な自分には想像つかない世界です。
そんな中、ちょっと気になる日記がありました。
「どうしてこんな問題ができないの?」
「どうして分からないの?」
「どうして間違えるの?」
「ねえ、どうして……?」
などと言ってはいけない、と……。これは確かにその通り。親御さんももちろんですが、塾講師も禁句です。「どうして」って言われても答えられない類の質問ですからね。一種の脅迫でしかない。子供はシュンとなって終わり。モチベーションは急降下。少なくとも、入試を2週間後に控えた子供に言うべき台詞じゃございません。残りわずかの期間は「いかに気分良く入試に臨ませてやれるか」が全てです。
さらにびっくりなエピソードがその日記にはあって。ある母娘が入試当日会場へタクシーで向かっていたら、極度の緊張で子供が吐いてしまった。試験など受けられる状況ではない。そこで気が動転してしまったんでしょうね、お母さんはこう言ったそうなんです。
「どうして、吐くの……?」
子供は「こっちが聞きたいよ!」と思ったことでしょう(苦笑)。言われた子供は相当傷つくだろうな、と思いました(だって自分が言われたら間違いなくトラウマになるもん)。
塾には、「どうして、こんな問題も解けないの?」って言いたくなるくらい出来ない子も実際います。でもなんでだろうな、生徒が出来なかった時にかける言葉の選択肢に「どうして」で始まる言葉は入っていないような気がします。まして怒ったりはしません。怒るとこっちもテンション下がるから。じゃあどういう風に対処するかというと、ネタにして笑い飛ばします(笑)。
<ケース1>
「単刀直入の意味は?」
「………………すぐ入れる」
「何をだよ!」
<ケース2>
「え、『サバは足が早い』が答えなの?『サバは泳ぎが早い』って書いちゃった」
「そのまんまやん(笑)泳ぎが早いから早く食べようって意味不明だし」
後は、「よかったね〜○○、これで今日一つかしこくなったね〜」と言ってみたり。あたしゃ保母さんかいな(笑)。でもシメに必ずこう言います。
「いいか、今間違えたことをラッキーに思うんだよ。きちんと復習して2月1日に間違えなければそれでいいんだから。その代わり、一度間違えたものはもう二度と間違えるなよ。」
この考えがしっかり根付いていればいいのですが……